• トップ
  • 雑誌
  • ムック
  • 会社情報
  • 広告について
トップ > ムック / 書籍 > 「がん」になるってどんなこと?

ムック / 書籍

「がん」になるってどんなこと?

ネットで購入










「がん」になるってどんなこと?

編著者:林 和彦
2017年2月25日発売 本体 1,400円(税別)

がん専門医の医学部教授が、教員免許をとって学校で子どもたちに伝えている「がん教育」について初上梓!がんとともに生きる時代の「がん教育」は、人生を強く生き抜く力を教えることなのです。

■編集部から

今やがんは死にゆく病気ではなく、ともに生きる時代となりました。
子どもたちにがんの正しい知識を教え、いのちの大切さを考えさせることを目的に、今年から学校教育として、「がん教育」が全国で一斉に始まります。

この本では、がん専門医・東京女子医科大学がんセンターの林和彦教授が、「がん教育」のために教員免許を取得し、教壇に立って教えていることを1冊にまとめました。

がんとはどういう病気で、治療はどんなことを行うのか。それによってどうなるのか。
何より、がん患者の家族ができることは何か。
3つの実話に基づいた、わかりやすいストーリーで展開しています。
また、予防のためにできること、検診の大切さも説き、合わせて著者がなぜ「がん教育」にのめり込むことになったのかも加え、子どもだけではなく、大人もがんについて理解を深めることができる内容になっています。

以下、「おわりに」より。
************************
がん教育の醍醐味は、子どもたちの変容ぶりにあります。わずか45分の授業でも、子どもたちは大人顔負けの意見を持つようになります。私は、がん教育の授業を通して、自分のいのちを大切にすることを学んだ子どもたちは、いずれは他人のいのちを思いやり、国の将来をも考えられる大人になってくれると信じています。
人生に、正解はありません。がんになってからの治療法の選択や生き方についても同じです。未来がどんな状況になろうとも、子どもたちが優しさを忘れずに、それぞれの人生をたくましく生き抜くことができるように、願ってやみません。

【新刊詳細情報】
「がん教育」のきっかけは、自身の患者さんのお孫さんが発したひとことだったそうです。

以下、本文「ご家族のかたへ なぜ今「がん教育」が必要なのか」より引用。
*************************
もっと若いうちから、がんやいのちについて考えてほしい。その思いが決定的になったのは、ある日、患者さんのお孫さんが口にしたひとことでした。
初老女性の大腸がんの患者さんを診察した際、いつも一緒に来ていた幼稚園児のお孫さんが、抗がん剤治療の副作用でその方の髪が一気に抜けてしまったのを見て、「おばあちゃん、気持ち悪い!」と言ったのを目撃してしまったのです。
そのとき「なんて思いやりのない子だ」と憤慨してしまったのですが、よく考えてみると、この子は何も知らないわけで、急に容貌が変化したおばあちゃんに違和感を覚えるのは当然のことです。まして、がんの知識があるわけでもなく、なぜ髪が抜けるかを知るよしもないのです。
この子たちにがんのことをわかってもらうためにはどうすればよいか、大いに悩みました。そして、思いついたのです。
「それならば、子どもたちのいる学校に行って伝えよう!」と。


■著者プロフィール

林 和彦 
はやし かずひこ
1961年、東京都生まれ。医学博士。1986年、千葉大学医学部を卒業し、東京女子医科大学消化器外科に入局。1994年には、米国南カリフォルニア大学留学。2010年、東京女子医科大学化学療法・緩和ケア科教授、2014年、同大学がんセンター長、現在に至る。1996年、American Society of Clinical Oncology(ASCO) Merit Award受賞。日本外科学会認定登録医、日本消化器外科学会認定医、日本消化器内視鏡学会指導医・専門医、日本臨床腫瘍学会指導医・がん薬物療法専門医、日本がん治療認定医機構暫定教育医・認定医、日本緩和医療学会暫定指導医など。日本食道学会評議員、日本婦人科腫瘍学会代議員・卵巣がん治療ガイドライン2015作成委員。厚生労働省「拠点病院の緩和ケア提供体制における実地調査に関するWG」構成員。(2013年8月~2016年3月)、厚生労働省「緩和ケア推進検討会」構成員(2014年6月~2016年3月)。「がん教育」のため、医療のかたわら2014年7月、特別支援学校自立教科教諭一種免許状、2017年1月、中学校・高校保健科教諭第一種免許状を取得。