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がんと向き合い生きていく

がんと向き合い生きていく

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がんと向き合い生きていく

著者:佐々木常雄
2019年2月22日発売 本体 1,600円(税別)

今、「がん」と診断されて、もっともっと生きるための心の持ち方と、治療の今を
腫瘍内科医で、都立駒込病院名誉院長の著者がやさしく説きます。
がん患者の心に迫った名著「がんを生きる」から、10年。
「もっと生きたい!」を応援する、がんに負けない生き方、闘い方の312ページです。


■編集部から


1年間に「がん」と新しく診断される患者さんは
2018年、101万人を超えると推計されています。
2人に1人ががんになる時代を迎え、
診療の現場では、今日も患者さん本人に、
「もう治療法がありません」「あと3か月と思ってください……」
と告知されています。

「患者さんの心は、それで本当に大丈夫なのだろうか……」
2万人の患者さんと一緒に悩んできた、
日本屈指の腫瘍内科医は、がんと診断されてからの「患者さんの心」に
ひたすらやさしく向き合い、こう問いかけています。
「もっと生きたいですよね。もっと生きてください。私たちは応援します」と――。

本書は日刊ゲンダイ連載『佐々木常雄 がんと向き合い生きていく』(2017年2月7日付~2018年12月26日付)に加筆したものを、新たに書き下ろした原稿とともに構成した、オリジナルのソフトカバー書籍です。


[目次]
●はじめに
医師が淡々と「治療の終わり」と「余命」を告げる時代に

●第1章 今、「がん」と診断されて……

・胃がんかもしれない……しかし、検査結果がよく、症状もなくなりました
・「がん=死」ではありません。たくさんの方ががんを克服しています
・「がん」と診断されて、納得いく治療を受けるためには必要なこと
・「ステージ4」で転移があっても、長く生きられる患者さんはたくさんいます
・がんの告知は、今や、医師の大事な務めです
・がん患者だけでなく、その家族の心のケアも大事です
・「いつまでも 生きている気の 顔ばかり」それでいいのです
・「効かなくなったら抗がん剤は中止する」そんな文書に落ち込む患者さんも
・深く沈んでいても、人は思いもよらない些細な出来事から前向きになれるのです

●第2章 みんな、もっともっと生きたい

・何かに打ち込むことで心の安寧が得られ……
・転移後に治療中止を申し出た患者さん。死が迫ると治療再開を希望して
・「最後まで治療したい」という患者さんの気持ちは、人間として当然のことです
・三度目のがんが見つかった患者さんから届いた「三つのやりたいこと」
・「あと1年の命が、2年もった。もういいでしょう」――これが担当医の言葉とは……
・喉頭がん治療後の「胃ろうという選択」。栄養に助けられ回復し……
・がんの転移があるのかないのか……患者さんの不安は計りしれません
・「再発の不安」は「死」までを意識することがあります

●第3章 治療、緩和ケア……患者さんが戸惑っていること

・がん治療を行わないホスピス。入院期間に上限がある場合もあります
・セカンドオピニオンは患者さんの権利。遠慮はまったくいりません
・担当医から言われた「無治療の選択もあります」
・今の抗がん剤治療は、外来通院が中心です
・骨転移で入った緩和ケア病棟。けれど、痛みが和らぐと退院を促され……
・大腸がんから肺転移。標準治療も尽き、受けたセカンドオピニオンでしたが……
・顔を見ない、不安をわかってくれないセカンドオピニオン医師も……
・膵臓がんで、抗がん剤治療を受けている患者さんの独り言です
・余命6か月の宣告に頭が真っ白となり、治療を希望しないことに
・大きな病院から捨てられた……患者さんはなぜそんな思いを抱くのでしょうか

●第4章 最後まで希望を持って生きる

・93歳のおばあさんが治療した分だけ長く生きた意味
・肺がん治療後、嚥下性肺炎で入院。あなたは人工呼吸器を付けますか
・肝臓がんの再発後、誰ともしゃべらなかった患者さんに私たちができたこと
・死ぬことがすべての終わりではなく……
・大腸がんの転移で妻を亡くした夫が、その4年後、がんを放置し亡くなりました
・「あと2週間の命……」と本人に伝えることで、安らかな死を迎えられるのか――
・三度のがんと闘い、前向きに生きた患者さん。倒れる当日まで働いて……
・脳腫瘍の手術後2年で、意識を失った患者さん。そこにも生きる喜びがあるのです

●第5章 がんと闘うために知っておいてほしいこと

・「抗がん剤は効かない?」「無意味?」という質問に、私はこう説明しています
・がんという診断は病理診断で確定します
・血液を調べてがんの有無をさぐる腫瘍マーカー。ただし、万能ではないのです
・免疫チェックポイント阻害薬で、がん治療は変わります
・科学的に「がんにならない方法」とは、リスクを減らすことです
・「遺伝する」とわかっているがんは、ごくわずかです
・進化する放射線療法。正常な細胞を守る治療法が注目されています
・がん治療を受ける病院の選び方、注意すべきこと
・無理な「在宅」で、最後まで〝自分らしい暮らし〞ができますか
・がん治療を応援してくれる職場と、隠さざるをえない職場があるようです
・代替療法で科学的に確かなものはありません

●第6章 がん治療の今

・肺がんが減るにはまだまだ時間がかかります
・早期胃がんの治療法。「内視鏡か」「手術か」、どちらを選びますか
・「胃がんに抗がん剤は効かない」と自己判断するのは大きな間違いです
・食道がんは早期では自覚症状が表れにくく、進行すると厳しいがんです
・膵臓がんは、今や化学療法と放射線、手術で、治癒した患者さんもいます
・肝臓がんの原因は、ほとんどが肝炎ウイルスの感染です
・急性骨髄性白血病は、厳しい状況でも治癒を目指します
・30代から増える乳がん。年に7~8万人がかかり、1万人以上が亡くなっています
・卵巣がんの過半数は、進行した状態で発見されます
・早期発見がカギ。胆のうがんは進行すると根治手術が難しいのです
・前立腺がんは大きくならず、「一生そのまま」もあるがんです
・悪性リンパ腫には、さまざまなタイプがあります
・抗がん剤治療中は子供をつくれない。けれど、諦める必要はありません

●終章 「死の恐怖を乗り越える術」への模索

・104歳の女性に教えられた「安寧な死」
・患者さんの「生きたい眼」に出会い、「奈落から這い上がる術」を模索し始めました
・「死の恐怖を乗り越える術」① 人生を再体験する
・「死の恐怖を乗り越える術」② 奈落に日常を持ち込む

●おわりに
心安らかな時


【著者プロフィール】

佐々木常雄(ささき つねお)

腫瘍内科医。東京都立駒込病院名誉院長。
専門はがん化学療法、腫瘍内科学。
1945年、山形県天童市に生まれる。山形県立山形東高等学校、弘前大学医学部卒業。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、1975年より、東京都立駒込病院化学療法科(現・腫瘍内科)に勤務。2008年から2012年まで同院長。がん専門医として、2万人以上の抗がん剤治療に携わり、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問、東京都がん対策推進協議会委員、日本対がん協会評議員などを務める。
著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)、『こころに寄り添う緩和ケア』(共著:新曜社)、『がん診療パーフェクト』(共著:羊土社)などがある。

現在は、公益財団法人結核予防会複十字病院(東京都清瀬市 https://www.fukujuji.org/ )で週1回、花の谷クリニック(千葉県南房総市 http://hananotani.jp/ )で月1回、それぞれ外来診療にあたっている。